ゴルフによるスポーツ障害
疾患と治療

 足関節捻挫(足首のねんざ)

 足関節の捻挫は、スポーツ選手が最低一度は経験していると思われるほど最も多い外傷であり、また、スポーツ以外でも整形外科病院の日常外来診療で特に多い疾患です。

 “ラウンド中に足首を捻挫してしまい足が腫れたので湿布を貼って様子をみていたら何日かして痛みがとれ治った、でも、それ以来よく捻挫しやすくなったり痛くなる・・。” という人はいませんか?
一般的に「たかが捻挫、湿布でもしておけば治る」と思われがちですが、放って置いたらもとには戻りません。
捻挫の後の正しい治療、固定が出来ていないと、靭帯がゆるんだままとなり、何度も再発したり、しまいには関節がけずられて歩けなくなってしまいラウンドどころではありません。正しい知識をもって、ゴルフに大切な足を大切にしましょう!

足関節捻挫(足首のねんざ)  保存的療法・・手術しない場合
病態

症状
足首の捻挫は、足首を捻ったことにより足首の靭帯が切れたり傷ついたりして起こります。
症状は痛みや腫れで、痛みにより足がつけなかったり、歩きにくかったり(びっこをひく)します。
靭帯の損傷により患部または足の指のあたりまで皮下出血がみられたりします。
病院でレントゲンを撮った場合、足関節ストレス撮影で足関節の緩みがみられます。

治療
1.RICEの処置 捻挫した際にただちに行う。(受傷後現場で)
Rest(安静)
Ice(冷却)・・氷、アイスノンなどでで患部を冷やす。
Compression(圧迫)・・包帯で圧迫気味に巻く。
Elevation(挙上)・・足を高くする。

2.足首の固定 軽症(靭帯が伸展された状態)
   テーピング・・医師の指導のもとによる正確なテーピング
重症(靭帯が断裂された状態)
   ギプス固定、装具固定
  
3.薬剤 消炎鎮痛剤

予防 捻挫するようなスポーツを中止しない限り再発予防は不可能ですが、足首を固定するように、バスケットシューズ型の靴や、テーピング、簡易型捻挫予防装具により損傷の程度を少しでも軽くすることが出来ます。

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