ゴルフによるスポーツ障害
疾患と治療
ゴルフ肘 | ||
病態 ・ 症状 |
ゴルフによる肘の障害は、その名もずばり、『ゴルフ肘』golfer’s elbowと呼ばれ、上腕骨内上顆部の筋に損傷(筋に傷が付く)が多いです。 肘関節は、肩から肘までの上腕骨と肘から手首までの前腕骨2本(橈骨・・親指側の骨+尺骨・・小指側の骨)を靭帯によりつながっています。 *とうこつ・しゃっこつと読む この上腕骨内側と尺骨をつないでいる筋(すじ)の部分で、ちょうど上腕骨内側の筋の起始部が、スイング中にかかるクラブの重みや、ダフリなどで傷がついてしまうのです。 原因:練習場のマットの上を強く叩いてしまったダフリ。 コースで土をめいいっぱい掘ってしまったダフリ。 多すぎる練習 プレイ前にストレッチをしない 症状は、局所(肘の小指側)の疼痛。クラブを持つと痛みがある。 また、腕・肘を体の前で伸ばして手首を曲げ伸ばしした時に疼痛があります。 |
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治療 | 1.安静 | 痛い間はゴルフスイングはしない。 病態を見てわかるように筋に傷が入っているのですから傷が治るまでは無理に使わないことです。 |
2.内服薬 湿布・軟膏 |
痛みが強い場合、痛みを和らげるため、または炎症を抑えるために、医者の指示により消炎鎮痛剤の内服。 湿布・軟膏はは冷やすためではなく、消炎鎮痛剤入りのものを使い炎症を抑える。 炎症がひどい時意外肘は筋を軟らかくするため温めるのが基本です。 肘が熱をもって腫れていたり赤っぽいなど炎症がひどい時は基本的に冷やしますので自分で判断せず医師の診察に従ってください。 |
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3.注射 | あまり痛みが強い場合、医師の指示により注射による治療があります。 これもやはり、痛みを抑えるためと炎症を抑えるために、局所麻酔剤+ステロイド剤の注射です。 痛みが強いときは我慢せず、炎症を抑えるためにも早めに注射する必要があります。 |
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4.レーザー治療 | 慢性期にはレーザー・電気療法などの治療もありますがこれはあくまでも医師の指示によります。 | |
*これはあくまでも一般的に病院で行われている治療をもとにしたものですので、参考までに見てください。必ず、医師の診察どおり指示に従ってください。 |
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